久々の新卒入社

どうも、大阪の松井です。

実に、何年ぶりでしょうね。ピチピチの新卒君が入社してきましたよ。

業種的なものもあって、大阪では今まで新卒の子が入ってきたってのは極めて少なかったんですが、
本当に久しぶり。22歳。社会人デビューの第一歩の研修を受ける初々しい彼を見ててふと思う。
俺が彼くらいの年の時、何やってたっけ?

何となく大学出て、史上最悪の就職氷河期って言われて、特にやりたい仕事ってわけでもないのに、
「安定」というキーワードだけでどいつもこいつも公務員になろうとして、御多分に漏れず俺もその一人
やったなあと思い出す。そして就職浪人して、もっかい言うけど、特になりたいわけでもないのに、
やりたくもない勉強を死ぬほどやって、3回繰り返して結局あかんかった。ひたすらしんどかったなあ。

いや、まあそれはそれで得るものもたくさんあったんよ?無駄になったと思うものがあるわけじゃなく、
今頃になってそん時の勉強が役に立つことが多くあったりなんかもして。
まあその話はまた気が向いたらそのうちに。

とにかくだ。現役の新卒の彼より、俺は社会に出るのが3年遅かったわけだ。そして令和、俺らの
時とは違って、若手が貴重になっている時代にも関わらず、コロナによる就職困難。そんな中、
せっかくいくつかの内定を他でもらっていた彼は、それを断ってウチに来た。なんでやねん?と聞いた時、
彼は言ったもんです。

「せっかくもらった内定だったけど、本当にやりたいことではなかったから。とりあえず内定でいいや、
じゃなく、時間ギリギリまで粘ってみようと思ったからです。」

おい、聞いたか26年前の俺(笑)。そんな俺のところをそんな思いで選んでくれた彼の心意気に応えるべく、
「入って良かった!」と言ってもらえるように頑張らんとなあって気持ちになった。

俺がこの業界に入った年齢に彼がなる頃、おそらく俺は定年を迎え、いいジジイになっている。その頃には、
後進の子らに「話のわかるオッサンやったよな」と言われているようになってたいもんやなと思った。

そんなことをぼんやり考えながら、ノスタルジーな気持ちになってみたりみなかったりする、ちょっとあったかく
なってきた1日でした。