漫画から学んだことシリーズ② ~追悼・三浦建太郎先生~

こんちは、大阪の松井です。

ここ最近で一番ショックだった出来事・・・・。名作「ベルセルク」の作者、三浦健太郎先生が、去る5月6日に急逝されました・・・・。

この作品に出会った頃、俺はまだ16歳とかで、圧倒的な画力と物語に虜になった。そこから32年。心待ちにしていた、何年かに1回しか出ない単行本も物語は佳境を迎え、これから、正にこれからやったのに・・・。まだ54歳。俺もじきに手が届く年齢。三浦先生もさぞかし無念であられたことでしょう。この作品が未完で終わってしまうなんて・・・・。

今はコロナ禍。辛いことばっかりで、楽しいことが何もない。追い打ちをかけるような悲しい報せ。もういっそ全部投げ出したくなるときもある。そんなとき、必ず頭に蘇る主人公ガッツの言葉。

出典:三浦建太郎著「ベルセルク」単行本第16巻より

「逃げ出した先に楽園なんてありゃしねえのさ」

そう、そこにあるのはやっぱり戦場だけだ。どうにもならない辛さに見舞われ、逃げ出したくなる時は誰にだってあると思う。俺は、時として逃げることがダメだとは一切思わないけど、逃げ出した先にたまたまパラダイスがありました、なんて話は絶対ない。それを求めるつもりなら、逃げるんではなく進むしかないんだということを、ガッツに教えてもらった。これからまだまだ、辛い状況は続くと思うけど、この言葉を胸に向き合いたいと思う。

そして、家から出ない過ごし方の一つとして、俺には漫画を読みふけるという楽しみがある。この作品の魅力にどハマリした16歳の頃に戻り、もう見ることのできない最終回を想像しつつ、もう一度1巻からじっくり読み直すことにした。

素晴らしい作品を残して下さった、三浦建太郎先生のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。